CO(一酸化炭素)中毒について
                 
  ガス器具をご使用中に、脱力感や頭痛などの症状が出た場合や、目がチカチカしたり、異臭を
  感じた場合は、不完全燃焼の恐れがあります。機器の使用を中止し、点検を依頼して下さい。
                 
CO(一酸化炭素)中毒とは
  CO(一酸化炭素)中毒とは、燃焼器具の不完全燃焼により発生したCOを含んだ空気を呼吸した
 場合に起こります。
  COは、無色、無味、無臭の気体であり、体の血液中の酸素の搬体であるヘモグロビンとの結合力
 が、酸素の約200倍も強い気体です。 そのため、少量を吸引してもヘモグロビンとCOが結合して
 COヘモグロビンとなり、血液の酸素運搬能力が著しく損なわれることによって起こる症状がCO
 (一酸化炭素)中毒といわれます。 その症状は、COの空気中濃度、吸入時間により大きく左右され
 以下の表のような症状になります。
CO(一酸化炭素)中毒の症状
空気中における 吸入時間と中毒症状
一酸化炭素濃度
0.02% 2〜3時間で前頭部に軽度の頭痛
0.04% 1〜2時間で前頭痛・吐き気、2.5〜3.5時間で後頭痛
0.08% 45分間で頭痛・めまい・吐き気・けいれん、2時間で失神
0.16% 20分間で頭痛・めまい・吐き気、2時間で死亡
0.32% 5〜10分間で頭痛・めまい、30分で死亡
0.64% 1〜2分間で頭痛・めまい、15〜30分で死亡
1.28% 1〜3分間で死亡