意外と知らないヒートショックとは?

 
     
   「ヒートショック」とは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。  
  寒い時期に多く、冬場の入浴は温度の変化により血圧が急激に上昇したり降下したりするため、  
  心臓や脳に大きな負担がかかることがその原因です。  
     
     
 

年々増加する「入浴事故」

 
     
   日本国内での入浴中の死亡事故は年間約19,000人と推定されています。
  中でも家庭での浴槽内での溺死者数はこの10年間で約7割増加し、その9割が65歳以
  上の高齢者です。
  主な死因は心筋梗塞や脳卒中などの発症による溺死だと考えられています。
   
     
 

ヒートショックの原因と予防策

 
     
   入浴事故の原因として代表的なものがヒートショックです。  
  人間のからだは急に寒さを感じた時、熱を奪われないように体の表面の血管が収縮させますが、  
  この際、血管抵抗が増して血圧が上昇します。逆に暖かい場所に行くと血管は開き血圧は低下します。
  このような血圧の急上昇、急降下により、発生する現象がヒートショックです。  
     
  ① 暖房している部屋から寒い脱衣場・浴室に移動すると血圧が急激に上昇します。  
  ② 冷えた身体で暖かい湯船に入り、身体が温まると血管が拡張して、血圧が下がります。
  ③ 温まった身体で浴室を出て寒い脱衣場に移動すると血圧が上昇します。  
     
 

どのようにしたらヒートショックにならないのか、予防策をご紹介します。

 
     
  ① 室内、脱衣場、浴室との温度差をなくす  
      脱衣場では、簡易ヒーターなどを利用して温めましょう。浴室内はヒーターの利用が危険なため、
     事前に温める工夫として熱いシャワーを撒いて、湯船の蓋を開け、十分に温めておきましょう。
      また、浴室暖房で温めるのも効果的です。  
     各場所の温度差を減らすことが大切です。もちろん浴室暖房は浴室内を温める
     事に使いますが、脱衣場も温めることができます。
     後取付も可能なのでぜひお持ちでない方はご検討・お問い合わせください。
   
     後取付用の浴室暖房器はこちら
   
   
  ② 身体への負担を軽減する
      湯船に浸かる際にかけ湯を行うことは、ヒートショックを避ける大切な方法です。
     しかし、いきなり頭や肩からお湯をかけることは危険です。血圧の急上昇を防ぐた
     め手足の末端から順にお湯をかけましょう。
      また、入浴する際の温度が高い事もヒートショックを起こす原因です。設定温度
     は、41℃以下にして10分以内に入浴を終わらせる事を心掛けましょう。